意匠登録出願・意匠登録申請できる意匠(意匠権の保護対象)

 

 意匠権を活用するためには、意匠権の保護対象を理解する必要があります。
 ここでは、意匠権の保護対象を説明します。

 

 意匠登録出願できるもの、すなわち意匠権の保護対象となるのは、工業上利用することができる意匠です。したがって、まず、出願しようと考えているものが、工業上利用することができる意匠であるかを確認する必要があります。

 

 「工業上利用することできる」とは、工業的方法により同一物を量産可能であることを意味しており、工業的方法により同一物を量産できないもの、例えば自然の草花や農産物、絵画や彫刻などは保護対象になっていません(種苗法や著作権法による保護は可能です)。

 

 次に、「意匠」という要件について、法律上、「「意匠」とは、物品(物品の部分を含む。)の形状、模様若しくは色彩又はこれらの結合であつて、視覚を通じて美観を起こさせるものをいう。」と定義されています。

 

 要するに、意匠の保護対象となるのは、独立して取引の対象となる物品(動産)の(外観の)デザインで、形・模様・色彩の組み合わせで構成されていて、肉眼で美的な処理が施されているのを認識できるものです。

 

 不動産は保護対象にならず、また形等を特定できない気体なども保護対象になりません。また、肉眼で認識できない粒状物なども保護対象にはなりません。「美的な処理」については、美術品のような高尚な美を求めるものではなく、機能や作用を主目的としたようなものを排除する程度の意味なのであまり深く考える必要はありません。

 

トップページへ